今からココから子どもから

一教師の日常をこそっと語りたく・・・

シカ 食べ行こう!

「鹿」を食べました!

狩猟によって捕獲され、加工処理された鹿肉です。あまりにうまいので自分の中で今ちょっとしたブームになっています。

どこでも食べられるわけではないですが、出かけていっては、創意工夫あふれるおいしいジビエ料理に毎回感動しています。(興味のある方は、ココをどうぞ)

 

食べ物の好き嫌いは、そのまま人格に反映されるというのは私の持論です。

子どもにはとくにその傾向が顕著に表れます。

給食の様子を見ていれば、その姿はハッキリ見て取れます。

「食べれなーい」と言って、さして理由もないのに簡単に食べ物を残してしまったり、食べたこともない物のはずなのに「嫌い!」と言って残してしまう子どもが年々増えているように感じます。

残念ながら、こうした子どもの多くは、人間関係がうまくつくれなかったり、物事への取り組みにおいて集中力が続かなかったりするわけです。わがまま、あきらめやすい、キレやすい、といった子どもたちの多くにこうした傾向が強くあります。

残さないように厳しく指導すればいいという意見もありますが、いろいろな問題もあり、なかなかそうもいかない現状があります。

 

みなさんは、最初に「鹿肉」と聞いてどんなことを想像しましたか?

「かたい」とか「くさい」とかいったことを思い浮かべた人もいることでしょう。

「鹿」の名誉のためにも言っておきますが、そんなことは絶対にありません。正しく下処理された鹿肉のうまさは筆舌に尽くしがたいものがあります。(ちなみにノーベル賞受賞者の晩餐パーティーのメインは鹿肉料理だそうです)

イメージや印象ばかりが先行し、実際に食べてもみないうちから決めてしまうことを「食わず嫌い」というのでしょう。そもそも食べ物である限り、食べられないものなんてあるわけではないですが、好き嫌いを優先させてしまうのが子どもというものです。

「食べ物」というのは「作り手の思い」が伝わってこそ「おいしい」と感じるものなのだとわたしは思います。

「食べなさい」と100回言うより、1回でもいいから作り手の思いのこもった生の言葉に直接触れる経験がやはり必要なのだと思います。