今からココから子どもから

一教師の日常をこそっと語りたく・・・

教師にとっての限界は必ず超えられる

こうすればもっとよくなるのに、ということが分かっていてもなかなか踏み切れない自分がいます。

自分の中で限界というか何か言いわけをつくり、そこまでしなくてもいいや、というように自分で自分を抑えてしまうようなときです。

例えば、自前で教材や教具を準備すれば、子どもたちはもっと主体的に学べることはわかっていても、それを自分の時間や私財を引き換えにしてどこまでやるかというようなときです。

 

そもそも公教育においてすべてが整った環境やそのための資金などというものは十分にあるはずもなく、予算がついて何らかのモノが用意されるまで待つというのでは、目の前の子どもたちはとっくに卒業してしまいます。今を逃せば、この子たちにとってこうしたことを学ぶ機会さえなくってしまうことだってあるのです。

ですから教師は金銭的にも、時間的にも身を削ってでも環境を整えようとするわけです(そうした苦労が学校外になかなか伝わっていないのは正直残念なことです)。

こうした困難な状況を教師は個人の資質と情熱で乗り越えてきました。「教育は人なり」といわれる所以です。

 

(自覚のあるなしに関わらず)自分の中で決めていたここまでやればOKだというライン(つまり限界)を大きく上回る実践をしている教師に出会うことがあります。

はっきりいって衝撃的な出会いです。

でも、そんな出会いの中で、自分もやってみたい、あんふうになりたいと思えたときこそ自分にとっての限界突破のカギがあるのだと思います。

そういう意味で、閉塞感からなかなか抜け出せないという教師というのは身近なところで範とするべき人との出会いが少ないということが言えるのだと思います。

 

今日またすごい教師と出会いました。心も体もすべてにおいて「全力」を地でいっている足立区の現役中学校教師です。大荒れだった学校をその教師の生き様によって立て直してしまったすごい人です。

その先生は「中途半端なことをして後悔するのはもうやめよう」と思ったときから今の自分があるとおっしゃっていました。

この出会いで自分がまた新たなステップにあがれるような気がして今とてもワクワクしています。