今からココから子どもから

一教師の日常をこそっと語りたく・・・

何度言っても子どもが変わらないと感じるときは、「第3の方法」で接してみましょう

こんなに言っているのにどうしてできるようにならないの? 

親をいちばん悩ませるのは、何度言っても子でもが変わらないと感じるとき。

みなさんはどうしてますか?3択です。

 

 (1) あきらめずに繰り返し言う

 (2) あきらめてもう言わない

 (3) 他の方法を考える

 

(1)を繰り返していてもできるようになる可能性は低いということは、今までのブログでも何回か書いてきましたので、興味のある方は、過去のブログを読んでみて下さい。

 いいえ、それは反抗期ではありません

 「『片付けなさい』と言われ続けると『あとでやるから』に変換される

 

  (2)の選択は、「いいこと」と「悪いこと」があります。子どもにとってはうるさい大人からの干渉がなくなり、のびのびできるという反面、本来、問題となっている何かできないまま放置されることです。

 

ほとんどの人は、この(1)と(2)の間を、行ったり来たりで、ほんと毎日大変ですよね。気が休まらない・・・。

 

そこで、登場するのが(3)の方法ということになるのですが、

といってもこれは革命的な方法ではありません。だれでも経験があることです。 

 

それは、「自分以外の人(モノ)に言ってもらう」ということです。

 

 

その子にとって、影響力のある人(モノ)から伝える 

誰でもいいというわけではありません。それにこれは別に人でなくても構いません。たとえば、漫画の主人公だっていいんです。

 

その人に影響を与えられる人からの言葉は、案外うるさい言葉でも自然に入ってしまうものです。

 

どんなに勉強しろと言ってもやらなかった子どもが、好きな子からちょっと言われただけで、同じ学校に進学しようと勉強がんばっちゃったりするんです。(ちなみに昔のわたしです)

 

練習が大嫌いだった子が、スポ根漫画の主人公にあこがれて、猛練習して実力をつけたというのはよくある話です。

 

わたしの友人は、練習嫌いの息子に、「キャプテン」を読ませたそうです。それも、自分でさもおもしろうそうに読んでいる姿を見せて、子どもから「何それ、おもしろいの」と言わせてから貸してあげたそうです。それだけではなく、一冊また一冊ともったいつけて貸してあげているうちに練習に目覚めて、メキメキと上達していったという例だってあります。

(ただし漫画もいろいろですので、同じ野球でも「タッチ」とか読んでも練習好きにには決してなりません、恋愛にはハマるかもしれませんが・・・。)

 

練習しなければうまくならないなんてことは、当の子どもだってよくわかっていることなのです。

 

「だめ」「やりなさい」ばかり言われてきた子どもほど、自分に自信が持てず、それがやらなければならいことだとわかっていてもその一歩がなかなか踏み出せないものです。

 

しかし、ちょっとしたきっかけを与えてあげることで、子どもは目を見張るような頑張りを見せてくれます。

 

伝える人」や「伝え方」を変えるだけで全然違った結果が返ってくるのが子どもです。

 

大事なことは、「自分からやるようにしむける」ことです。

「やりなさい」でも「放っておく」のでもない第3の方法を考えてみませんか?