今からココから子どもから

一教師の日常をこそっと語りたく・・・

ねぇ、また今度っていつ?

「時間がないから、あとでね」

「また今度にしようね」

 

何度この言葉を口にしたことだろう。そう言って、子どもとの約束を今までにいったいいくつ後回しにしてきたことだろう。

 

子どもは、

 

「今度っていつ?」

 

とストレートに尋ねてくる。自分の願いがいつか叶う日が必ずくると信じている。

 

しかし、大人のいう「あとで」「また」などという言葉が、いかにあてにならないか、それがいかに頼りにならない言葉か、ということを年齢とともに、次第に感じとっていく。

 

そうして大人は忘却の彼方へとそのことを追いやっていく。子どもは子どもで、大人はあてにならないという気持ちを少しずつ貯めながら成長していく・・・。

 

よくないなぁ、と思いつつも、大人は子どもに「できない」「だめ」ということをきちんと伝えられない。

 

先日、

「先生、今度っていつですか?今ちゃんと決めて下さい。」

 

とある生徒に言われた。忘れかけていた過去の自分に久々に出会った気がして、なんだかうれしくなってしまった。

 

忘れていたこの感覚をぎゅっとつかまれた気がした。かつては、自分がそう感じていたはずなのに・・・。

 

 

子どもと共に過ごすって、本当にすばらしいと思う。

 

忘れかけていたこの大事な気持ちをまた一つ取り戻せた気がする。