今からココから子どもから

一教師の日常をこそっと語りたく・・・

いってらっしゃい3年生。さあ、修学旅行へ

みなさんの中学校生活のいちばんの思い出はなんですか?

やっぱり修学旅行ですよね。違う人はもちろんいると思いますが、今回は修学旅行のお話です。

 

最近は、海外に行ったりする学校もあるようですが、わたしの住む長野では、奈良京都にいくのがポピュラーです。昔からずっと、わたしが中学生の頃もそうでした。時期は4月。新3年生となり、ようやく春を迎えたばかりの長野から、まるで初夏を思わせるような関西への旅。

 

友だちと宿泊することだって楽しみです。子どもじゃなくても考えただけでもわくわくしますよね。

この日常から非日常の世界に足を踏み入れる経験の中で、子どもたちは大きく成長します。自分の目で見て、経験することで、新たな発見が生まれます。まだ知らない自分自身と出会う旅とでもいったらいいでしょうか。

 

昨今は、こうした行事が縮小あるいは簡略化の方向が進んでいます。原因は、学力低下を防ぐための授業時数の確保。学校週5日制になってからは修学旅行だけではなく、さまざまな行事がこういった波の中で、なくなったり、簡略化されています。

 

わたしもある程度のことは仕方ないと思っています。あれもこれもと学校ですべてやるのは現実的にもう無理です。行事の精選もやむを得ません。ただ、我々教師の中で、「行事で育てる」という発想が薄れてきているのも事実です。

行事だって教育活動の一つです。意味もねらいもなく行うわけではありません。企画力であったり行動力であったり適応力であったり、その中でさまざまなチカラが培われていくのです。教師はそれをねらってこそ行事の意義があるのです。

 

せっかく行う行事なのですから、子どもたちにも先生方にもいろんな経験をして帰ってきてほしいなぁと願っています。そして、一回り成長して学校に戻ってきて欲しいものです。

 

ただいまの時刻は朝5:00です。さあ、2泊3日の関西への旅です。

いってらっしゃい。