夏休みに必要なのは自主研修なんです
夏休みに入りました。
救命法講習、普通学級における特別支援のあり方、ICT研修・・・。
ここぞとばかりに○○研修が連日のように入っています。
研修の大切さは否定しません。
学校の常識の中で生活している教師にとって、
研修は、自身の見方考え方に刺激を与えられるまたとない機会になるからです。
しかし、みなさんもご存知のとおり、研修というものは、自ら求めてこそ身につくものや得るものがあるのだと思います。
昨今は、何かことが起こればすぐに研修の必要性が叫ばれます。
まして不祥事でも起こした教員が出れば緊急性や即効性のあるものをということで直ちに全体招集がかけられます。
十把一絡げとはよく言ったもので、世間の耳目というものは「学校」「教員」といったくくりで、ステレオタイプな物言いや捉え方で、まるでそれがそこに所属している者のすべてがそうであるかのような言われ方をされるのが常です。
これは本当にゆゆしきことです。
心ある多くの教師はうんざりしています。
なんのための研修か。誰のための研修か。
「先生は夏休みがあっていいですね!」
そう言われることに対して、反論するのもいいかげん面倒になってきました。
確かに授業がないという点では夏休みです。
しかし、夏休みというからには、本当の意味で「休み」であって欲しいものです。
日頃できないことを、ここぞとばかりに思い切りできるような時間が確保されない限り、自ら求めて研修を行うことなんてできないと思います。
決められた研修ではなく、自ら求めて行う研修こそが今の現場に必要なんです。