今からココから子どもから

一教師の日常をこそっと語りたく・・・

異動にもいろいろあるんです・・・

あっという間に1年が過ぎ去り、また春がやってきました。

学校の春は別れの季節です。

わたしもこの春、学校を変わることになりました。いわゆる人事異動です。

公立学校の教員の人事異動は都道府県単位の教育委員会が握っています。県によって1校に在籍する年数はさまざまだと思いますが、公立学校の場合、1校に長期間在職することはあまり好ましくないと考えられているようです。

この前提自体がちょっとおかしいと思うところもあるのですが、宮仕えなのでいたしかたありあません。

あと数ヶ月で異動だ、などと考えながら過ごす3学期というのは何かと心苦しいものがあります。守秘義務があるため、子どもや外部にそのことを知らせることは一切できず、「先生、来年もこの学校にいるよね!」なんて尋ねられる度に、あいまいな返事をし、後ろめたい気持ちになることもしょっちゅうです。

よくよく考えてみると、この教員の異動というのも変な制度だと思います。

ふつう、転勤というのは、何か実績を残して次のステップに上がるとか、何か新しいプロジェクトを立ち上げるための人材としていくとか、何か才能を買われていくというのが普通だと思うのですが、この業界はそうでもない人がほとんどです。

ただ単に年数が経ったから異動するというのも正直変な話です。

いろいろ言ってはみても、結局は「心機一転やるしかない!」わけですが、なんとなく後ろ髪を引かれる思いです。

子どもたち、お世話になった皆さん、今まで本当にありがとうございました。

やはり中学校は、子どもたち共に入学し、卒業と同時に異動というのが一番いいですね。

 

「請われて赴き、惜しまれて去る」

このスタンスだけはこれからも大事にしていきたいと思います。