今からココから子どもから

一教師の日常をこそっと語りたく・・・

東京オリンピックに出場する選手はあなたの目の前にもいる

ロゲ会長がガサガサと封筒から取り出したカードを裏返し一言、

「トウキョー」

招致のための最終プレゼンを終えた代表団の歓喜の姿が映し出される。

 

この場面をすでに何度見たことでしょう。

東京オリンピック2020」

あなたは7年後何をしているでしょうか。

わたしがオリンピックに出ている可能性は低いですが(というより無い)、目の前の生徒たちがそうだとは限りません。ですから、目の前の子どもにオリンピックに出場するためにはどうすればいいのかを具体的に語れるような指導者でありたいと思っています。

とかく自分の都合がいいようにしか物事が見えないのが、わたしたちの目です。

少なくとも自分の指導力の限界が選手の限界にならないようにはしたいものです。やはりチームとしての成果より選手一人一人がもつ可能性の芽を伸ばしてやることを第一にすべきです。

そのために必要なことは、やはり指導者のリレーだと思います。少年から中学、中学から高校そして社会人へ。さらには、チームの内外、学校と地域の連携まで含めて、一人の選手をみんなで大事に育てていく意識が必要だと思います。

今このときの勝利や成果だけを求めていては、こうした発想をもつことはなかなか難しいと思います。

わたしの地元のスポーツ少年団の指導者の多くはボランティアの保護者です。休日や自分の時間を削って苦労してやってくださっている方には大変申し訳ないのですが、子どもたちの前で、さもそれが唯一の正解であるかのように指導してくれていることがあまりに的外れでビックリすることがあります。

昔取った杵柄、自分は素人ではないという自負もあると思いますが、指導者と名乗るのであれば、今目の前にいる子どもの中にある可能性の芽を自分の指導で摘んでしまってはならないと思うのです。 人が成長するようにスポーツだって進化しています。

 

inspired by:

「学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない」

                                                                                (ロジェ・ルメール

  "Lorqu'on cesse d'apprendre,on cesse d'enseigner." (14.01.2001)