今からココから子どもから

一教師の日常をこそっと語りたく・・・

結果として勝利をおさめるのであって、それが目的なのではない

中学生の地域リーグ戦を戦っていると、時に思わぬ大差で勝利してしまうことがある。それこそ二桁得点というありえない点差で。今日はまさにそんなゲーム。

競技サッカーの勝ち負けには相手がある。
100%の力を出し幸運に恵まれた価値の高い勝利はある。
しかし、評価に値しない、全力を尽くさない勝ち、次につながらない結果のみの勝利もある。
目の前の勝利を拾ったが、この先の多くを失ってしまうことさえある。
優れた対戦相手に恵まれて、敗者になることもある。

挑戦心にあふれた価値の高い負け、転機を生む負けがあるんだ。
敗北と引き替えに今後の挑戦の道をはっきりと浮かび上がらす試合は必ず存在する。

サッカー特有と言っていい引き分けにも同じように意味がある。
特に育成年代のチームは「その結果」に一喜一憂しては成り立たない。
誤解を恐れず言えば、選手のサッカーをやる目的がずれているなら、そのチームの今の勝利は負の意味を持つことさえある。

ひたむきに頑張ってもすぐには叶わないことが世の常だ。
「上には上がいる」ことの認知と、敗北をちゃんと受け入れる器をもつこと、対戦相手やレフリー、自分を支えてくれている人たちに対する尊敬の気持ち。
それが大切なんだ。
勝利が叶って勘違いするのは、目的が不純であるということ。
目的を見失うな。
こだわった勝負・目標を可能にするために、自覚的練習や生活などの準備をする中で身につくもの。
それこそ長い人生を生きようとする君が見つめるべき本当の目的だ。
勝利などほんの一瞬のできごとにすぎない。