12月の保護者懇談会では何を伝えますか
保護者懇談会が迫ってきました
まもなく保護者懇談会ですね。
時間にすれば15~20分の短い時間です。たわいもない話をしていれば、すぐにタイムオーバーです。
面と向かって保護者と話すのは、問題行動があったり、差し迫った進路選択のための情報提供のみといったことの方が現場では多くなってきている気がします。
終わった後、「特別な話は何もなくてよかったわ」なんて声が保護者から聞かれることもあるくらいです。
あれもこれも伝えようとしても結局は伝わりません
でも、それではダメなんですよね。
今まであまり人には言ったことはないのですが、わたしはこの機会が実はかなり重要だと思っています。
普段、子どものことで話をしたいと思っている保護者ほど授業参観や学級PTAにはなかなか出てきてくれません。
そうなると、教師としてもここぞとばかりに、早口でまくしたてるように事実のみを伝えたくなりますが、問題の解決にはほとんど至りません。
ましてや時間をオーバーしてしまうようでは、妥協してまとめてしまうような結果になりかねません。
だとすれば、そんな保護者の方とも確実に会って話ができる懇談会で必要なことっていったい何なのでしょう。
保護者から語ってもらうことが第一歩です
当然、学年や状況に応じて必要なことは変わってきますが、最も大切なことは、
「今日、会って話ができてよかった」とお互いが思えることです。
時間が足りなければ、後日、日を改めてでも話がしたい、と思えるような終わり方をすることです。
そのためには、保護者に語ってもらわなければ何も始まりません。
しかし、今日は先生に何を言われるんだろうと構えている保護者に、
「何かとりたてて話題にした方がいいことがありますか?」
と尋ねても、「特にありません。」と答えられるのがおちです。
でも、こういう保護者ほど実は子どもや学校に対して様々な思いをもっています。
「こんなこと言ってみてもどうせ何も変わらないし・・・」
と心に思いながらも、「特にありません。」と答えていることの方が多いのです。
こちらの言いたいことなどは後回しでいいのです
まずは、こちらの伝えたい思いをグッとこらえて相手の言葉に耳を傾けましょう。そして、その言葉の裏側にある思いをきちんと汲み取りましょう。
こちらの言いたいことなどは、その後でもいいのです。自分の子どものよくないところなんていちいち指摘されなくても保護者は百も承知です。(最近そうでもない方もときどきいますがね・・・)
その上で、こちらが伝えたかったことをかいつまんで伝えればいいでしょう。きっとこちらの思い以上に受け止めてくれるでしょう。
懇談会とはそうした関係をつくる第一歩になるかもしれない数少ない大事な機会なのです。